コード理論第5回 コードの進み方(短調編)・その4 短調でも、時にダイアトニックコード(注:本来『ダイアトニックコード」というのは長調のスケール音のみで構成されるコードのことをさすが、ここでは短調に拡大解釈してこの用語を用いている)に沿っていないコードを目にすることがあります。その最たるものが、サブドミナントがおかしなことになったIV7です。 IV7の出処 短調が3種類あるのに加え、今回はチャーチ・モードの中のドリアンを用いて解説します。このドリアンスケールというのは、音階の第6音(ファ)がフラットしないスケールで、そのために第2音、第4音、第6音上のコード(及び第7音の四和音形)がそれぞれ変化します。復習も兼ねて、これら3+1つのスケールを確認していきましょう。 なお、これらの使い分けは完全に個人の趣味なので、ところどころでころころ変えてしまっても全く問題ありません。 自然短音階 (Na