埼玉県教育委員会は、高校生のバイク利用を禁じた、いわゆる「3ない運動」(免許を取らない、乗らない、買わない)を37年ぶりに見直す方針を固めた。高校生のバイク事故の減少などを受け、「3ない運動」の在り方を議論していた県教委の検討委員会(会長、稲垣具志(ともゆき)・日大理工学部助教)が20日、見直しを求める報告書を小松弥生教育長に提出した。県教委は今後、バイク利用を認める条件などを詰める。【鈴木拓也】 「3ない運動」は暴走族の増加や高校生のバイク事故の多発を背景に1970年代半ばから全国的に広まった。県教委は81年に指導要綱で「高校生活にバイクは不要」とした。県内の公立高校142校を対象にした2016年度の調査では、全校が要綱に沿った指導をしていた。