・福沢諭吉が『学問のすすめ』という書物によって伝えたかった真意は、「人間は平等である」ということではない。彼は、「学問をすることで人間には差がつく」と宣言したのだ。 ・『学問のすすめ』以来、「良い大学に入り、良い会社に入れば、人生は安泰」という学問信仰が、長年日本社会を広く覆ってきた。 ・江戸時代まで存在した身分制度が明治維新でなくなった後、現在まで人々に「格差」をつけてきたのは学歴だった。いわば身分制度の代わりを学歴が果たしてきたといえる。 ・社会が不安定化したときには、必ずこうした人々の不安を分かりやすく解消する方法が受け入れられやすくなる。何が正しいか分からないからこそ「これさえあれば」が受けるのである。 ・日本人はいつまだ経っても英語がうまくならない。結局、英語学習でボトルネックとなっているのは、文法や基本単語をしっかり押さえたあとの、ヒアリングとスピーキングの学習量が圧倒的に少な