【北京=大木聖馬】東京都の調査団が2日に沖縄県・尖閣諸島で現地調査を実施したことについて、中国国営メディアは2日、一斉に批判的に報じた。 中央テレビは2日、朝から夜にかけてのニュースで現地調査の様子や経緯を詳報し、「野田政権はロシア、韓国、中国と領土問題で外交上の紛争に陥り、“三面楚歌”だ」とする東京特派員のリポートを流した。新華社通信は2日、「日本は中日関係の改善で実際の行動を示せ」とする評論を配信。野田首相が胡錦濤(フージンタオ)国家主席あてに親書を送り、日中関係改善を呼びかけた直後に東京都の現地調査が行われたことについて「二股をかけるやり方だ」と批判し、「実際の行動で危機を管理、制御すべきだ」と注文をつけた。