2009年8月2日放送分。発言は一部を省略、簡略化しています。 ――家族の食事シーンというのは、すごい若いアニメーターの方がやられたそうですね。 細田:濱田高行さんという、まだ20代後半なんですけど。親戚一同で集まってお座敷でご飯を食べるという、あまりアニメに詳しくない人が見たら普通のシーンかもしれませんけど、非常に大変で手間がかかって観察眼が必要で、あらゆるアニメーターの力を発揮しないと不可能なシーンなんですね。今回、テーマ的にもチャレンジせざるをえないときに、「僕がやります」と言ってくれて、最後まで目標を見失わずやり切ってくれたことは、本当に幸運なことだったんですね。で、アニメーションっていうのは、そういう幸運が数珠つなぎのように、濱田さんの他にも優秀なアニメーターが集まってくれてね。物量が大変なものがありますので、幸運に恵まれないと巧くいかない。 ――現場の幸運度でいうと、これまでの