東京都中央区八重洲の歯科医院で平成19年、人工歯根に人工の歯をつける「インプラント手術」を受けていた都内の女性会社役員=当時(70)=の容体が急変し死亡した事故で、警視庁捜査1課が近く、業務上過失致死の疑いで、女性を手術した男性歯科医を書類送検する方針を固めたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、歯科医は捜査1課の調べに、手技の過失を否認しているという。 捜査1課の調べなどによると、女性は19年5月22日、同院で男性歯科医にインプラント手術を受けていた最中に出血が止まらなくなり、容体が急変。心肺停止状態となり、同院で止血や心臓マッサージなどの救命措置を受けたが容体が回復せず、近くの病院に救急搬送された後の翌23日に死亡した。 捜査関係者によると、女性の手術では、ドリルがあごの骨を貫通した上、動脈を巻き込んで切断し、大量出血した可能性があるという。警視庁は歯科医の手