「村上佳菜子って、どんな子ですか?」 そんなことをいったい何人に尋ねられただろうか。 優勝のインパクトはこれほど大きいのか、スケートアメリカ終了後(15日)の村上(中京大中京高)の注目度はうなぎのぼりである。NHK杯3位の時点では、これほどではなかったはずだが、浅田真央(中京大)が不調の中、アフター五輪イヤーにさっそくニュースターが現れたこと。さらに、デビューしたばかりの彼女が日本女子勢一番乗りで、グランプリ(GP)ファイナル進出を決めてしまったことで、ちょっとした騒ぎになっている。 もちろん優勝、GPファイナル進出という結果だけが人目を引いたわけではないだろう。スケートアメリカでの演技を見た人ならば、「これは!」と思う手応え、浅田、安藤美姫(トヨタ自動車)、鈴木明子(邦和スポーツランド)らとはまた違うスター性を感じ、目を離せないスケーターがまた一人増えたことをうれしく思ったに違いな