今季から育成選手としてプレーしているヤクルト・由規投手(26)が、支配下選手登録を決定的にした。161キロを記録したかつての日本人最速投手は、2013年4月に右肩のクリーニング手術を受け、再起を目指してきた。背番号が「121」に変わった今季は2軍で先発として5回以上を5度投げ、6月11日のイースタン・リーグ、楽天戦(天童)で99球、事実上の最終試験となった同22日の巨人戦(ジャイアンツ球場)で98球。課題だった肩のスタミナもクリアした。 その巨人戦。投球術でも成熟した姿を見せた。130キロ台後半から140キロ台前半のコントロールされた直球を低めに投げ込んでカウントを整えると、その後はギアを上げて三振を狙った。「直球は意識して投げ分けた」。追い込んでからは140キロ台後半の威力のあるストレートを連発し、この日の最速は151キロを記録。さらに、3回以降はスライダーやフォークを増やし、変化球で空