とことん苦しめられた。でも自分を高めてくれた。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が最高のライバルへ、惜別のエールを送った。 「いつもやられていたよ」というDeNAの加賀繁投手(33)が11日、今季限りでの現役引退を表明した。バレンティン自身が認めるように、とにかく加賀を苦手としていた。12年の初対戦から17年5月まで、実に20打席ノーヒット。あの頃は試合中盤、好機でバレンティンが打席に立てば必ずと言っていいほどマウンドには加賀が上がり、そして封じられ、悔しそうにベンチに帰っていた印象が強い。「腕の位置がかなり下で、タイミングが取れない。そこが一番難しかった」と翻弄され、顔も見たくないほどに抑え込まれていた。 昨年5月にようやく初安打を放ち、7月には本塁打をマークした。この年は3打数2安打。そして今季は2打数1安打。最後の対戦となった7月17日には、敵地で豪快な一発をスタン