大好きなゲームがゲーム会社の手によって殺されようとしている。 私には大好きなゲームシリーズがある。 ゲーム性や音楽も最高なのだが、何よりシナリオが好きだった。ほどよくシリアスで、考察もできて、何より主人公がカッコいいしサブキャラクターも魅力的に描かれていた。悪役ですらクセになるようなそんな最高のシナリオだった。 だが8年ほど前にシナリオライターが代わった。前ライターは会社を辞めた。代わりに入ったライターは外国の人だったが、どうやら有名シリーズを手掛けた人らしくまあまあの期待値でゲームをプレイした。 ところがそのライターが大好きなゲームの大好きなシナリオをぶち壊したのである。 全編通して寒いギャグしか言わない主人公。歩く名言メーカーだった前作までとは大違いでただただウザい。本当にウザい。寒い。 しかも散々出していた自分の価値観までひん曲げるような台詞すらあった。調べたらシナリオライターはこの