線路上の女児に迫る電車-。羽生市の東武伊勢崎線南羽生駅近くの踏切で今月1日、2歳の女児が間一髪のタイミングで救出された。自らの危険を顧みず小さな命を守ったのは、羽生市立東中学校3年生の石井嘉一君(15)。「自然に体が動いた。怖くはなかった」。その勇気ある行動に対し、羽生署から14日、感謝状が贈呈された。 救出劇があったのは1日午後4時半ごろ。「やばい、やばい」。一人で下校中だった石井君は周囲の大人たちの騒ぎ声で異変を察知。反対側から歩いてきた女児が警報機の鳴る踏切内に入り、線路上で立ち尽くしていた。 左側から下り電車が向かってくるのが見えた。だが、「体が自然に動いていた。怖くはなかった」。乗っていた自転車を塀に預け、遮断機をくぐり踏切内へ。素早く女児を抱きかかえて戻り、「大丈夫だよ」と声を掛けた。 電車は踏切手前で停止。数分後、近所に住む女児の母親が迎えにきた。女児は母親を捜し、一人で外出