シャープは2日、専用メガネをつけなくとも立体的な3次元(3D)映像が見られる携帯端末向けの液晶ディスプレーを開発したと発表した。通常の2Dと3D映像を切り替えられるほか、タッチパネル操作もできるという。すでに携帯電話やゲーム機メーカーから引き合いがあり、今年度から順次量産を始める。 開発したディスプレーでは、右目と左目の視覚の違いを利用し、メガネなしで3Dを見られる「視差バリア方式」を採用。さらに液晶ディスプレーの上に「スイッチパネル」を搭載することで、2D、3Dを自由に変換できるようにした。 画面サイズは3インチ強で、画面の明るさや精細度を従来製品の約2倍。シャープの長谷川祥典常務執行役員は「モバイル向けの需要は伸びる。今年度はモバイル機器の10〜20%を3Dしたい。いずれはすべて3Dにしたい」と述べた。