「iPad mini」を発表して世界的に話題を集めるアップルの快進撃が止まらない。だが、このまま成長を続けていくかといえば、大いに疑問である、と指摘するのは大前研一氏だ。以下は、大前氏の解説である。 * * * アップルは「アップストア(App Store)」に人気のアプリを多数そろえているから強い、という見方もあるだろう。だが、それも足元は危うい。Androidのアプリストアには、アップストアと同じアプリが続々と登場しているからだ。 それだけではない。電子書籍リーダー「キンドル」を販売しているアマゾンは、いつの間にかキンドルのアプリをアップストアからiPhone、iPad、iPod touchに無料でダウンロードできるようにした。 アマゾンは、自分は小売屋に徹してハードはアップルに“寄生”する道を選び、キンドルをiPadなどのアイコンの一つにしてしまったのである。ユーザーはiPa
8月23日、米アップルの株式時価総額が6235億ドルを超え、史上最高を記録した。このニュースは、成功を収めたIT企業やインターネット企業の寿命というものを再度考えてみるきっかけになった。写真はソウルで撮影(2012年 ロイター/Lee Jae-Won) [23日 ロイター] 米アップルの株式時価総額が6235億ドルを超え、米マイクロソフトが1999年につけた約6200億ドルを抜いて史上最高を記録した───。世間を騒がすこのニュースだが、この「節目」に一体どれほどの意味があるというのだろうか。 しかし、このニュースは、成功を収めたIT企業やインターネット企業の寿命というものを再度考えてみるきっかけにはなった。そこには、追い越し車線を10─20年疾走した後、ライバルたちに追いつかれ、ついには時代遅れになるという一連の軌跡があるように思える。
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