中日高木守道監督(71)が15日、昔話に花を咲かせた。北谷キャンプでナインの打撃練習を見ながら「最近、高卒1年目からバリバリやっとる野手は少ないね。投手はおるけど。でも大学出でも難しいよ。野手はプロに慣れるのに1年は必要だし苦労する」と持論を展開した。だが監督自身は県岐阜商から入団した1年目の1960年(昭35)、プロ初打席で初本塁打の快挙を達成している。「たまたまね。一握り短く持って振ったら当たった。ホームランなんて高校で1本も打っとらんのに。でもその年3本も打っちゃった。1年目は99打数19安打(打率1割9分2厘)。ほとんど守備(固め)で無名の選手だったよ」。懐かしそうに振り返っていた。