8月5日日経の記事で、吉本氏は述べている。「原発をやめる、という選択は考えられない。原子力の問題は、原理的には人間の皮膚や硬い物質を透過する放射能を産業利用するまでに科学が発達を遂げてしまったという点にある。燃料としてはけた違いにコストが安いが、そのかわり、使い方を間違えるとたいへんな危険を伴う。しかし発達してしまった科学を後戻りさせるという選択はあり得ない。それは人類をやめろ、というのと同じです。」 「燃料としてはけた違いにコストが安い」というような見解がどうして出てくるのか? 未だチェルノブイリもフクシマも、総計としてどれだけの費用がかかるのか分からないし、廃棄物処理の費用の総計もわからない。そもそも、どのように廃棄物処分するのか、最終処分場の場所さえ分からないのだから当然だが。しかし、当面明確なコストをざっと合計しただけでも、今後経済的に通用するためには、いざとなったときの政府保証が