戦後最悪の大量無差別殺人事件に発展するのか。横浜市神奈川区の大口病院(現・横浜はじめ病院)で、点滴を受けた入院患者2人が中毒死した事件で、殺人容疑で逮捕された同病院元看護師、久保木愛弓(あゆみ)容疑者(31)は「20人分くらいに消毒液を入れた」と話しているが、事件前の約3カ月間で約50人の患者が死亡している。だが、逮捕前の久保木容疑者は意外な素顔を見せていた。 捜査関係者によると、久保木容疑者は被害患者の男性=当時(88)=が殺害されたとされる2016年9月18日午後5時開始の夜勤当番だったが、午後3時ごろからの日勤担当との引き継ぎ業務の時間帯に病室に入ったとみられる。男性の容態が急変したのは午後4時50分ごろだった。「担当時間に患者が亡くなると遺族に説明をしなければならないのが嫌だった」と供述している。 10日付の読売新聞は、久保木容疑者が「薬剤を短時間に体内に取り込ませる医療器具『三方