大人の世界でもパワハラはあるけれども、権力者からしか嫌がらせを受けない。 学校はそれとは違っていて、四方八方から嫌がらせをされる可能性があるし、「やり返す」ことが求められる。 最近だと子どもに「やられたらやり返せ」とは言わないだろうが、ともかく自分でどうにかしろということなのだ。 大人のパワハラでこれはあり得ない。 上司から嫌がらせをされている人に「やられたらやり返せ」とアドバイスする馬鹿はいない。 つまり学校というのは、刑務所の雑居房に近いのである。 スクールカーストがあるとしても、これは上司と部下ではないので、バトルロワイヤルという側面もある。 そして自力救済が認められている空間である。 というより、警察がないから、自力救済しかない。 自力救済は大人の世界では禁止されており、ものを盗まれたからといって、それを暴力的に取り返すことは認められていない。 学校だと自力救済が推奨されている。