物事はその人の機根に合わせて説く。 子どもにわかりやすいように言うには、親が正しいと伝えるしか無い。 親は保護者として善管注意義務があるであろうし、そこに正しさを求めるしか無いのである。 人倫を説くのには家族制度、もしくは家族制度の中心たる親がちょうどいいのである。 自分の家族と他人の家族はまったく別人であるが、世間の耳目を集める事件について「もし自分の家族だったら」と発想することが定着している。 家族という概念を守るという発想で、赤の他人に寄り添い想像力を這わせるのである。 親というのはあくまでそういう方便なのだが、方便であることを理解せずに、本当に親が正しいとしてしまうと、どこかしら歪みになる。 有村悠さんは一日に六回射精するくらいに性欲が強いが、母親が非常に潔癖だということで、未だに悩み苦しんで、性嫌悪なるものを表明し続けている。 未成年までは親に責任を求め、成人したら本人に責任を問