「離見の見」とは、日本の伝統芸能、「能」における演技の極みを指す。これは「心の目」によって、自身の姿を客席から眺めることを意味する言葉だ。他人の立場で他人を理解する「易地思之」よりもさらに一歩進んだ境地と言える。そこでこの「離見」の姿勢を借り、さまざまな想像をしてみれば、韓国人の自画像を描くのに大いに役に立つのではないかというのが、今回の趣旨だ。 日本の国会質疑でのことだ。安倍首相と野党議員が国政運営をめぐって、次のような論戦を交わした。 「このままではわが国の国民が韓国人にアカすりを行うようになる時代が来る可能性も否定できません」(国会議員) 「政府の失策により韓国の人々のからだを洗う…(笑いながら)何とおっしゃいましたか」(首相) 「“アカすり”です」(国会議員) 「(日本国民が)アカすりを行う時代が来るかもしれないという表現は行き過ぎではないかと思います」(首相) 「わた