閉店セレモニーに集まった顧客を前に、稲葉店長は別れのあいさつをした 東急本店の建物を撮影する人の姿が多く見られた 最終日の各フロアは大勢の人で賑わった 最終日の各フロアは大勢の人で賑わった 東急百貨店は31日、渋谷本店(東急本店)の営業を終了し、55年3カ月の営業に幕を閉じた。平日にもかかわらず別れを惜しむ人が殺到した。目の前の交差点から建物をスマホやカメラで撮影する人の姿も絶えなかった。東急百貨店は20年に東急東横店を閉めており、創業地である渋谷から「東急百貨店」の屋号は消える。渋谷で残る百貨店は、西武渋谷店の1店舗になる。 「55年間ありがとうございました」。19時過ぎ、正面入り口前の閉店セレモニーで稲葉満宏本店長があいさつすると、店舗前の路上を埋め尽くした人々から拍手と「ありがとう」の声が上がった。シャッターが降りても、人の波はなかなか引かず、記念撮影する人たちの姿が多く見られた。