千代田区という区名は、江戸城の別名「千代田城」にちなんだものである。そして、「千代田」の名は、江戸城築城の適地を探しにきた太田道灌が、耳にした近隣の3村の名の中から、「末々繁昌疑ひなし。」と考えて採用したものであるらしい。 一方、麹町という地名は、このあたりに数件の麹屋があったことに由来するとの説と、府中への道筋であったことから国府路(こふじ)が訛ったものであるとする2説がある。 さて、今回紹介する銭湯は、千代田区にある銭湯バン・ドゥーシュである。実は、千代田区にはわずかに4件の銭湯しかない。43ヶ所もの銭湯がある隣の台東区とは好対照である。それもそのはず、千代田区は東京の中心地、いや日本の中心地と言えるオフィス街、官庁街、国会議事堂、最高裁判所、そして皇居があるからだ。 地下鉄半蔵門線・半蔵門駅から徒歩約2分でバン・ドゥーシュの前に到着する。バン・ドゥーシュはマンションの1階に入居