大きな、櫓(やぐら)太鼓みたいなものを、 めった矢鱈(やたら)に打ちならすような音楽でもあったら、 いまの僕のいらいらした気持にぴったり来るのかも知れない なんて言ったのは、憂鬱な作家代表・太宰治。 確かに大きな音を聞いたり、大声を出したりするとスッキリすることがある。 それならばと、渋谷のど真ん中にあるカラオケボックスで、漢詩を叫んでみた。 今回の講師は、幼い頃から詩吟を始め、現在はライブ活動もしているというlily先生。 まずはお手本を見せてもらうことに。 あのエロ詩吟芸人を何となく思い浮かべていた編集部は、その第一声を聞いて腰を抜かした。 だって、小柄な身体からは想像もできないくらいの大きな声! なんと、詩吟というのはこんなにも大声を出すものなのか。 やばい、こりゃやばいぞ。