昔は「お醤油を切らしちゃって…」とお隣を訪ねていくなんてことがあったが、今ではまず見ない光景。それに「シェア」と言えば、まず思い浮かぶのはSNS、実際に物をシェアするにしても、その手段はSNSという場合がほとんどだ。 そんな時代だからこそ、かえってアナログなやり方が新鮮に思えるのかもしれない。 きっかけは「空気入れあります」 現在スイスを中心に、自分が貸し出せる物のイラストが描かれたシールを自宅の郵便受けに貼り、ご近所とシェアするプロジェクト〈Pumpipumpe〉が広がりを見せている。 借りたい物があり、誰かの家にそのステッカーが貼ってあったら、ドアをノックすればいいのだ。 もともとは、自転車がパンクした人たちが利用できるよう、空気入れ(bicycle pump)を持っている人たちがシールを貼りだしたのがきっかけだった。〈Pumpipumpe〉というプロジェクト名はそこから来ている。 や