今日は東大であった現代人類学研究会の発表会に行って来ました。 以前にも述べたFさんのパプアニューギニアの貝貨幣の発表があり、発表内容は 論文を先に読んでいたので知っていたものの、貝貨幣の実物とフィールドの 写真を発表で見せられるということなので百聞は一見にしかず、と思い行って 参りました。 Fさんの研究はやはり面白い。論旨を自分なりにまとめると現在、Fさんが 調査を行ったパプアニューギニアの地域では、貝貨幣と法定通貨が併存する形で 使われています。普通ならば、その両者の間には一定の交換レートが存在し、 そのレートに基づいて両者を使いモノとサービスとの交換が行われるはずです。 しかし、Fさんの焦点は、その両者に別々のレートが用いられる場にあります。 どういうことかと言うとアイス一本が100円で貝貨50個という形で販売される なら、揚げ菓子が200円だと普通は貝貨も100個というように両者の価
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