先日、スティーブ・ジョブズの公式伝記本、その名も『スティーブ・ジョブズ』を読了しました。 ……といっても、最初に読み終わった直後に読み返したので、既に2回読破済みなのですが。 ジョブズの人生や思想も興味深いし、著者/訳者のウォルター・アイザックソンの仕事も見事(彼の書いた他の伝記も読みたい)だし、個人的にも感じ入るところもたくさんある、とても素晴らしい本でした。 そして、内容とは別に、1つ驚いたことがあります。 「ええっ!? ジョブズって、そこまで禅が好きだったわけ!?」 という点です。 彼が日本文化のうち、侘び寂び的/禅的なものを好んでいて、それがアップル風ミニマリズムの核になっているのは知っていましたが、まさかここまで傾倒しているとは思いませんでした。 禅への傾倒っぷりは、本書のあちこちで見ることができます。 例えば、若き日のジョブズは、千野弘文老師の元で熱心に禅を学びます。どのくらい