【10月12日 AFP】家1軒ほどの大きさの小惑星が10月12日、地球に異常接近する。通過時に衝突の危険性はないものの、月の軌道の内側まで接近するこの小惑星は、専門家にとっては地球衝突という現実の脅威の予行演習をする絶好の機会だ。 「2012 TC4」と呼ばれるこの小惑星は、欧州宇宙機関(ESA)と米航空宇宙局(NASA)によると、グリニッジ標準時(GMT)12日午前5時41分(日本時間同日午後2時41分)の直前に、オーストラリア南方の地点の上空で地球に最接近する。肉眼や普通の双眼鏡では見えないが、「欧州の観測所からは11日の夜から12日午前4時頃まで観測可能」と、オランダで活動するESA地球近傍天体研究チームのリュディガー・ジェン(Ruediger Jehn)氏は話している。接近、通過するのは、地球から4万4000キロ未満の位置、多数の静止衛星が地球を周回している高度3万6000キロの軌