次回フォーラムの展覧会では、現在飛躍的に活躍している作家、名和晃平の新作を発表します。名和晃平(1975生)は、2000年に初めて作品を発表して以来、思わず手を触れたくなるような迫り来る素材感と、その完成された造形美で国内及び海外での活動も注目されています。2005年にはメゾンエルメスのウィンドウ ディスプレイをデザインしています。 名和の作品を語るにあたって、重要な概念は「表皮」と「セル(細胞)」です。代表作 「PixCell-…(ピクセル)」 シリーズでは、動物の剥製、スニーカー、楽器、玩具、果物のレプリカといったオブジェクトの「表皮」をそれまでとは異なるフェーズ(様相)へと変容させます。透明で無数のガラスビーズの膜は、作品と見る者の間に立ちはだかる新たな界面です。また、それは本来のオブジェクトの質感やリアリティーを透過する「セル」として、我々の身体にすり込まれた手触りの記憶や、そのオ