(CNN) 3時間のランチタイムと「シエスタ」と呼ばれる昼寝の習慣は、もうすぐ過去のものになるかもしれない。生産性向上と雇用創出を目指すスペインの議会委員会が、同国の標準時を1時間遅らせるとともに、午前9時から午後5時までを標準的な労働時間と定めることを提案している。 景気低迷が続き、欧州の中でも特に失業率の高いスペインは、経済成長と雇用創出が課題になっている。財務省も、標準時変更と「合理的な労働時間」の提案について検討中だと表明した。 スペインはこれまで、フランコ政権時代の1940年代に採用された中部欧州標準時(CET)を使ってきた。もし標準時変更が実現すれば、これをグリニッジ標準時(GMT)に戻して、労働時間を欧州の周辺国に合わせることになる。 労働時間合理化委員会の委員長はCNNの取材に応え、「仕事は午後5時までに終了、昼のランチタイムは40分以下」という目標を示した。