1月26 青少年への向精神薬の使用は慎重であらねばならない 青少年への向精神薬の処方の実態とその有害作用 その1 総論 カテゴリ:向精神薬副作用 近年、世界中の国々において、青少年(特に小学生、中学生といった若年層)への向精神薬の使用が急増しており、これでいいのだろうかと懸念する声が上がっている。私もそのうちの一人である。 この青少年への向精神薬の過剰処方は医師の診断に基づく医療行為の結果なのだから、それでいいのだという意見もあろうが、精神疾患だと診断される数自体が児童で増えている訳であり、それは、過去と現在では有病率が変化している、すなわち、だんだんと精神疾患を有する児童が増加していることを意味する。 しかし、精神疾患の有病率がそんなに急激に変化するのであろうか。もし、児童の人口が急激に増えれば、生育環境が追いつかずにそういった現象も起きなくはないだろうが、先進国で起きている現象なので