国境なき記者団が4月に発表した「報道の自由度ランキング」で日本は11位もランクダウンし、まさかの72位となった。あまりの順位低下ぶりにさまざまな議論が巻き起こったのは記憶に新しい。しかし、これ以外の世界ランキングでも日本は負け続けていた! 日本が抱える“課題”を映し出すランキングと低順位になった真の理由を探った! 先進国のなかでも子供の貧困率が高いとされる日本。実際の状況はどうか。「子どもの貧困対策センター・あすのば」で代表理事を務める小河光治氏は、まず「子供の貧困=親の貧困という点に着目しなければならない」と前置きし、次のように指摘する。 「日本における子供の貧困問題は、間違いなく悪化の一途を辿っていると言えます。大きな要因としては2つ。ひとつは非正規雇用が拡大していること。次いで、ひとり親家庭の貧困状況が改善されにくい環境があるということです」 ここ数年、拡大傾向にある日本の非正規雇用