元々「西遊記」は小説です。 よって、「西遊モノ」も小説である事が多いし、傑作もここに固まっていると言えます。 平凡社「西遊記」(太田辰夫・鳥居久靖訳、諸版あり。以下「平凡社版」) 日本で最初の「西遊記」全訳本です。 (それまでにも幾つか「全訳」に挑んだ物はあったけど、完結までこぎつけたのは、本作品が初) ちなみに、鍵屋が持っているのは、平凡社「奇書シリーズ4」というもの。 これは本場中国で一番読まれているという、清代の簡本(原本を幾らか簡潔にまとめた本)、 「西遊真詮」の全訳であり、岩波文庫版が完結するまでの間、日本最高の「西遊記」として親しまれて来た本です。 まさに、日本語「西遊記」のスタンダードといえますね。 又、「西遊真詮」は「李卓吾本」には含まれていない「陳光蕊故事」が載っているので、 日本語で「西遊記」を完全に読もうとするならば、 平凡・岩波の両社版とも読む必
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