マレーシア外務省は20日、北朝鮮の金正男氏殺害事件で、遺体の取り扱いなどを巡る康哲駐マレーシア北朝鮮大使の抗議は「根拠がない」と非難、マレーシアの駐北朝鮮大使を召還したと発表した。康大使を外務省に呼び強く抗議した。マレーシア警察は北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)=17日に逮捕=と、事件直後に出国した北朝鮮国籍の4容疑者との関係解明に向けた捜査を進めた。 長年の友好国マレーシアが厳しい姿勢を鮮明にしたことで、真相究明を求める声が強まり北朝鮮は一層苦しい立場に追い込まれそうだ。4容疑者は犯行計画や監視役を担ったとみられる。韓国大統領代行の黄教安首相は20日、国家安全保障会議(NSC)の会合で「北朝鮮に相応の代価を支払わせるため、国際社会との協力を模索せよ」と指示。黄氏は「事件の背後に北朝鮮政権がいることは確実とみえる」と指摘、「第三国の空港で行われた殺人は容認できない非人道的行為、テ