この漫画を見てもらう前に、まず西欧と日本のペットに対する考え方の違いを知っておいてもらいたい。西欧のキリスト教文化では、すべての生き物に対する責任は人間に託されている。 その為、たくさんの愛情で家族同然に育ててきた犬や猫でも、病気にかかり回復の余地がないと獣医が判断した場合には飼い主は「安楽死」を選択することがある。病気でつらい状態がペットを苦しめ不幸にしていると考え、その苦しみから解放してやるのが飼い主の責任だと考えるからだ。 だが、飼い主が愛するペットの安楽死を選ぶのは苦渋の選択であり、その死の責任は飼い主が全て背負っていくこととなる。安楽死に立ち合い、自らの決断で命を消したその瞬間を焼き付けておく人も多い。