北方領土の元島民やその家族が故郷を訪問する「ビザなし自由訪問」で択捉島に上陸した訪問団が、大きなヒグマに至近距離で遭遇した。10日に北海道根室市に戻った訪問団が記者会見し、明らかにした。事故はなかった。 訪問団(56人)は8日、択捉島南部にある旧居住地・宇多須都(うたすつ)に、戦後島を追われて以降初めて上陸した。浜に下りたところ大きな足跡があり、同行のロシア人ハンターを先頭にして丘に上がると、納屋のような場所からクマが現れてすぐに林の中へ消えたという。付近には15人ほどの団員がいた。 クマを撮影した択捉島元島民二世の一戸真幸さん(52)=函館市=によると距離は15~16メートルほどで、体長3メートル以上、重さ400キロくらいあったのではないかという。「相当大きく堂々としていて、襲ってくる感じはなかった。白と茶のまだらで、北海道本島のヒグマとはちょっと違うのでは」と話した。 ビザなし訪問では
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