福祉車両と言えば、足腰が悪くなったおじいちゃん・おばあちゃんのためというシチュエーションを連想しがちです。自立した障害者を思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。私は電動車いすユーザーですが、自分で運転をして、自分で車いすを積んで、ひとりで外出をすることができます。このことによって、行動範囲はぐんと広がりました。「電動車いすユーザーが運転・積み込みをひとりで行える自動車」にたどり着くまでをまとめる後編です。今回は難航した車載装置造りの一連から見えてきた問題点をまとめます。 製作スタート、しかし暗雲・・・。 2017年8月、福祉車両の架装会社が車載装置の製作にとりかかりました。車いすを自動車に積み降ろすための装置はさまざまありますが、既製品では私のニーズを満たせず、オリジナルを造ることになったのです。製作にあたって、外せない要件は改めて、次の三つです。 1.重さ35キログラムの電動車いす
![自立する障害者に車のニーズ 企業とユーザーは発信を:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/61a93ce9fec886a7a594050a8ed665fe6df2e54c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20180827000766_comm.jpg)