尖閣と沖縄返還 米外交文書から:12 米大統領のニクソンが側近2人と話して尖閣の日本返還を決めた1971年6月7日。 実は、この日の会議の5分前、ニクソンは大統領補佐官のキッシンジャーに電話をかけ、極秘で進めていた重大な案件を、2人だけで話していた。 ニクソン「(尖閣問題の)我々の立場はどういうものなんだ? あの大きな件(the big thing)に関係するのか?」(1) キッシンジャー「彼らは台湾を手に入れれば、それ(尖閣)も手に入れられると考えているのです」 ニクソンが、あえてあいまいな言葉を使った「大きな件」とは何か。 この日から約1カ月後の7月9日、キッシンジャーは北京を秘密訪問して中国首相の周恩来と会談し、世界を驚かせた。訪問の準備は政権内のごく一部で進められ、国務長官のウィリアム・ロジャーズにすら知らされていなかった。 当時のキッシンジャーの部下で… こちらは有料会員限定記事
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