前のページへ 1|2|3 ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています ――アニメ誌でもメイキングやクリエイターインタビューはたくさんあるわけですよね。 藤津 ファンは当然、クリエイターが好きなんですよ。声優さんを含む作り手や作品が好きで、その真髄に触れたい。だからクリエイターとファンというラインが強ければ強いほど、「語る人」は、ファンの導線からするとノイズにも見えるわけです(笑)。実際、Webで富野由悠季監督がどういう人物かをコラムで書いたときなどは、「なんだインタビューじゃないんだ」という感想はファンから出てきますしね。 ……例えばちょっと視点を変えてみると、文芸誌に載る文芸評論って、小説と同じフィールドにありますよね。編集部からすると、評論家も小説家も同じ雑誌の中で活動するプレイヤーなんです。ところがアニメの媒体だと、基本的には作品とスタッフがメインであって、われわれライ