“反逆”することしかできなかった「エピソード8」 「新3部作」に対しては、人によってまちまちな意見を持っているだろう。だが、確実に言えることは、「旧」も「新」も、時代の最先端をいき、映画の表現を変革したということだ。とくに「新」は、いまでは多くの超大作映画がとり入れている、“グリーンバック”を全面的に利用した、3DCGアニメーションと実写を本格的にミックスした映画製作の先駆的存在になった。ルーカスは「旧」から「新」までに、16年間ファンを待たせ続けた。それは、表現したい内容にCG技術が追いついてきたという部分が大きい。 対して、エイブラムス監督によるエピソード7は、最新どころか、オールドファンのために、あえて古くさいデザインを積極的に採用し、フィルム撮影を重視するなど、往年の郷愁漂うテイストに満ちた作品となっている。このような内容で、新しいファンが多く生まれるだろうか。これでは、いままでS