ブックマーク / ayamekareihikagami.hateblo.jp (4)

  • 金子修介監督 インタビュー(1999)・『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(3) - 私の中の見えない炎

    ――ただ、それがリアルに描かれるので、無力な人間対ムチャクチャ抗い難い運命みたいなものが出てきて(「今回は大河ドラマの完結編みたいな意味合いがありましたね。人間が戦争や時代の流れに押し流されていくような。この映画の場合は怪獣という、あり得ないものによって押し流されていく運命」〈金子〉)、人間のドキュメントに近いものを感じましたね。ドキュメンタリーだと出てくるものに感情移入できないですから。なるようになるわけですからね。 金子 でも、やっぱり最終的にはガメラに感情移入していく作りなんだけど。そういうふうには見えない? ――最後ですね。最後、火炎のなか戦いに行くところがグッとくるんだけど。でも、彼、負けるよな。 金子 勝つんですよ(笑)。 ――編班と特撮班の間に確執がある、というメーキング・ビデオ(庵野秀明監督『GAMERA1999』)も見てしまったんですが…。 金子 あの、やっぱりどんな映

    金子修介監督 インタビュー(1999)・『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(3) - 私の中の見えない炎
  • 原恵一 × 橋口亮輔 トークショー レポート・『百日紅』『恋人たち』(3) - 私の中の見えない炎

    【実写とアニメーション (2)】 橋口「『はじまりのみち』(2013)を見ると、風景の切り取り方がアニメのときと同じですね。『河童のクゥと夏休み』(2007)によく似ていて」 原「ああ、そうですか!? そんなに注文してないんだけど。カメラマンの人がおれの作品を見て取り入れたのかな」 橋口「でもレンズは覗くんでしょ」 原「ええ。カメラマンに言われて印象に残ってるのは、いろんなタイプの監督がいてモニターしか見ない人もいる、でも役者のそばにいたほうがいいですよって言われて、そうしようと。おれがいると何か変わるのか判らないけど、それを教えてもらったかな」 橋口「役者って心細いから、演出するときは、常にずっとそばにいる。特に今回は新人ばかりだったので頭ごなしに言うんじゃなくて、そばにいると」 原「忙しい人は親の死に目に会えないっていうけど、実写の監督は当にそうなんですよ。もし親が死んでも行けないな

    原恵一 × 橋口亮輔 トークショー レポート・『百日紅』『恋人たち』(3) - 私の中の見えない炎
    unamuhiduki12
    unamuhiduki12 2016/01/10
    原「これだけ言ってもまだ見ないのはダメ。『永遠の人』(1961)と『日本の悲劇』(1953)は見てください。それで見ないなら、さよなら(一同笑)」
  • 原恵一 × 橋口亮輔 トークショー レポート・『百日紅』『恋人たち』(2) - 私の中の見えない炎

    【『百日紅』の表現 (2)】 原「『恋人たち』(2015)は久々にすごいのを見たなって。橋口さんとはその後にお会いする機会もあったから、橋口さんの環境のことは聞いてました。それが昇華されたんだって。こんなに切実で、強くて優しい。 普段は人の映画は見ないんですよ。がっかりするのも、畜生って思うのも厭だし」 橋口「『百日紅』(2015)も原さんらしい。『はじまりのみち』(2013)でもそうですが、人柄、誠実なものが出ている。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002)では庭の牡丹が落ちる場面があったけど、この人映画を知ってる人だなって。『百日紅』でも牡丹の場面がありましたね。(主人公が)妹と寝てて肩を寄せる場面でも、映ってないけど手をさすっているのが判る。その瞬間に引き込まれる。普通なら全部映すのに、映ってるのは指1だけ。それで気持ちを持ってかれる、綺麗だなって。ちょっと

    原恵一 × 橋口亮輔 トークショー レポート・『百日紅』『恋人たち』(2) - 私の中の見えない炎
  • 原恵一 × 橋口亮輔 トークショー レポート・『百日紅』『恋人たち』(1) - 私の中の見えない炎

    葛飾北斎の娘・お栄を主人公にした、原恵一監督のアニメーション映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』(2015)。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)、『河童のクゥと夏休み』(2007)などで知られる原監督の新境地となった。 また現在公開中なのが、ワークショップの受講者をメインキャストに起用した『恋人たち』(2015)。通り魔でを亡くした男(篠原篤)など3組の人物たちを描いた、異色の群像ドラマである。『ハッシュ!』(2001)や『ぐるりのこと』(2008)などで知られる橋口亮輔も、作で新しいステージに入った感がある。 12月、今年新作を発表した原・橋口両監督の公開対談とオールナイト上映が新宿で行われた。両監督が親しかったのというのは知らなかったが、そう言えばご両人は故・木下恵介監督の信奉者であった。 『百日紅』の裏側に密着したドキュメンタリー『Ma

    原恵一 × 橋口亮輔 トークショー レポート・『百日紅』『恋人たち』(1) - 私の中の見えない炎
  • 1