『ケーキの切れない非行少年たち』概要 この図が出版当時、話題になったため、この本の存在は知ってる人が多いかもしれません。 少年院に勤める児童精神科医である著者が、 凶悪犯罪を犯し入所したある少年に 『ここに丸いケーキがあります。3人で食べるとしたらどうやって切りますか?皆が平等になるように切ってください』 という指示をもとに少年が書いた図 を著者が再現したものが、上の図です。(下段は設問を5等分にした場合) 著者によると少年はまず半分のところに線を引いた後、そこから悩みだして手を止めてしまったそうです、何度か繰り返しても同じようにまず真ん中に線を引いて正解に辿り着けない。 一手目から間違っているという発想に至れないのです。 本書はそういった象徴的な例を挙げながら、少年犯罪と認知機能や知的障害の関係性、その救済方法を論じる内容となっています。 読んで感じたUX設計の難しさ この本の論旨は『犯