この「生きづらい」時代だからこそ、希望の在り処を探りたい――。 2009年10月24日(土)、新宿区早稲田奉仕園にて、弊社新シリーズ「双書Zero」の創刊を記念し、姜尚中、本田由紀、澁谷知美、中島岳志の諸氏をお招きして、『「生きづらさ」から日本を見る』と題するシンポジウムを行いました。 「安定した仕事がなく、将来の展望が描けない」、「日々競争へと駆り立てられ、脱落することが恐い」、「一昔前の男らしさが、もはや色褪せてきた」……。 不安、焦燥、苛立ち、鬱屈――。1年先すら見えないこの社会には、そのような「生きづらさ」が溜め込まれているのかもしれません。 私たちは、いかなる「困難な時代」を生きているのか。いま、私たちを支えてくれるものは何か。 そして、希望はどこに? シンポジウムの内容は、2回に分けてレポートします。 中島岳志:このシンポジウムのテーマは、「『生きづらさ』から日本を見る―希望は