小学四年生の時の話である。 必修であるクラブ活動に参加するにあたり、入部希望届を提出するようお達しがあった。 その用紙には、第三希望まで書くための欄が設けられていた。 私の第一希望はバスケットボール部。第二、第三希望に何を書いたか覚えてはいないが、吹奏楽部ではなかったことは確かだ。 だが、私の参加する部活は吹奏楽部に決まった。 バスケ部は入部希望者が多かったらしいと噂に聞いた。 他の吹奏楽部入部者である友人らに話を聞くと、第一希望はバスケ部だったという。 第二、第三希望まで書かせておいて、それすら加味してくれず、興味もくそもない吹奏楽部に入れられたことが納得いかなかった。全くもって面白くなかった。 おかげで私は真面目に練習に取り組まず、譜面通りに演奏することができなかった。顧問が特別に赤線を入れ、簡易バージョンに直してくれた譜面をひとり、県大会で吹いた。 楽器がマイナーだったのも面白くなか