ブログネタ:クラシック に参加中! 世界初録音が二曲も収録された、その名も「UNKNOWN RACHMANINOFF」というアルバムが出た。ラフマニノフがスイスの別荘「セナール荘(Villa Senar)」で愛奏していたスタインウェイを、デニス・マツーエフ(Matsuev, 1975- )が弾き、録音している。 初録音の一曲目は「フーガ(Fugue)ニ短調」(1891)で、これは元々、その前半と終結部のみが発見されていて「小品(Piece)」という題名で知られ、出版物やCDによっては「1917年作曲」としていたものもあった作品。その経緯については「ラフマニノフ資料館」の説明が詳しいので、引用させていただく。 自筆譜は全曲分のスケッチであるが、1枚目の表に「フーガ」という文字(2箇所)や「六手連弾のためのワルツ」の主題(ナターリャ・スカローンによる)等が雑然と書かれ、1枚目の裏には、ハ長調の