ボルトキエヴィチ生誕140周年記念コンサート : 知られざる佳曲19世紀後半のロシア帝国。ラフマニノフ、スクリャービン、メトネルといったピアノを中心とするクラシック音楽の世界に大きな足跡を残した作曲家たちが生を享けていた頃。 大きな帝国の少し南の方、現在はウクライナ領になっているハリコフで一人の作曲家が生まれていた。 これが「もう一人のラフマニノフ」ことボルトキエヴィチ（Bortkiewicz, 1877-1952）である。 「未体験音楽をあなたに」を標榜して2013年に設立されたJK arts（ジェイケイ・アーツ）が、彼の生誕140周年を記念して、二つのコンサートを開催する。 まず、銀座のヤマハホールで開かれる四人の女性ピアニストによる「生誕140周年記念コンサート」を紹介します。 詳しい説明は添付したフライヤーに譲るが、石岡千弘、岩本きよら、上野優子、ナデジダ・ヴラエヴァの四名（アイウエオ順）。筆者は初来日となるはずのヴラエヴァだけは聴いたことがな
