キリンビールは26日、英酒類大手のディアジオが持つ黒ビール「ギネス」などの国内販売を来年6月1日から始める、と発表した。ディアジオは現在、サッポロビールと販売代理店契約を結んでいるが、来年5月末での契約打ち切りを通告し、キリンに切り替える。 サッポロは昭和39年からギネスの国内販売を始めた。平成18年には過去最高の54万5000ケース(1ケースは大瓶20本分)を販売したが、その後は頭打ち。サッポロのビール類の国内シェアは今年、3位から4位に転落しそうな状況で、ディアジオがサッポロの営業力低下を懸念した格好だ。