僕には、実際会ったことないSNSの友人がいる。彼の名は、ウダイ・アルヘルベシュであるが、アラブ地域では権威あるキング・サウード大学の医学部で小児科の准教授を務めている。でもその一面で彼と知り合ったわけではない。実は彼にもう一面がある。それは文学者という一面だ。ウダイ博士はこれまで2冊の短編小説集を発表している。それだけではなく世界文学のかなりの精通で、その評論をよく書く。世界文学の中でも彼は、芥川龍之介に特別な思いを寄せている。僕がたまに芥川龍之介作品をアラビア語に訳し、様々なところで発表しているのを見てくれた彼がTwitterで声をかけてくれてよく話をするようになった。あれ以来、彼は一貫して芥川龍之介全集をアラビア語に翻訳するようにと僕に勧める。特に今まで、アラビア語に翻訳される機会がなかった評論の作品を是非とも訳してほしいと熱望している。僕も芥川龍之介作品が大好きでこれまで15の作品を
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