前回,頭の中に蓄積しているデータ量がアイデアの量を,データの組み合わせ方がアイデアの質(独創性)を決めると書いた。では,具体的にはどうすればよいだろう? 「ひたすら聴くこと」を身に付けよう そもそも,アイデアのモトになるデータを蓄積しておかなければ,発想はわきにくい。誰でもなじみのある「卵」をテーマにしたWebサイトを例にとって,説明してみよう。 最近,【内臓脂肪】が気になっている,男性のWeb構築事業者がいるとする。 夕食の後,彼の妻がつぶやく。「今日,【フリーペーパー】で,いつも取り上げられている【大評判の美容室】に行ってみたの!このヘアスタイル,【似合う顔の形】は【卵形】だって言われたけど,私は三角。でも,とても気に入ったから…ヘンじゃないかな?」 彼は,女性のヘアスタイルにはさほど関心がないので,「ヘンじゃないよ,似合ってるよ」と返事はするが,それだけで済ませてしまう。 この時点で
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