印刷 宇宙が誕生したビッグバン後、万物に質量をもたらす起源となった「ヒッグス粒子」の検出結果を、欧州合同原子核研究機関(CERN)の二つの研究チームが13日、発表する。ヒッグス粒子の発見は、素粒子物理の標準理論の完成を意味する。「発見」という世紀の瞬間が近いと、世界中の物理学者やメディアの注目が集まっている。 ヒッグス粒子の探索は、2008年に稼働したCERNの巨大粒子加速器LHC建設の第一目的だ。今回探索されたのは発見の可能性が残る最後の領域。素粒子の質量を表すギガ電子ボルト(GeV)で、114〜141GeVの範囲。ヒッグス粒子の存在を示す兆候が出てきているという。 結果の発表は、ATLASとCMSという別々の検出装置を使った2チームがそれぞれ行う。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連記事「光より速いニュートリノ」計測 国際研究グループ発表(9/23)素粒子ニュートリノ「