どうすればOKがもらえるか、途方に暮れる経験 … さる映画監督 / 竹乃家(調布) 商売でものをつくる、とりわけクライアントワークであれば、否応なしに理不尽な要望にうんざりすることになる。たとえば世間はCGは何でもできると想いがちであるが、そんなことはなく、3DCGIの場合、レンズの影響を受けるために表現に制約が生じる。そんなことお構いなしにあれこれ言ってくる。広告主に限らず、代理店だろうがディレクターだろうが言ってくるのである。これを理不尽として拒絶しては商売にならない。そうであるように見える、で対処していかなくてはならない。技術と見え方との折り合いをつける作業である。…これはいささかネガティブな要望であるが、中島哲也のように純粋にスタッフへの要望の水準が高ければ、当然にどうすればOKがもらえるか、途方に暮れることになる。そのようにして、映像はできていくのである。そんなビルがうまい具合