マット・エニス(Matt Enis) 2013年4月16日 2年前、エジプトを訪問中に、DAISYコンソーシアム事務局長ジョージ・カーシャ(George Kerscher)は、同国の主要な図書館に、プリントディスアビリティのある利用者が利用できる図書が、ごくわずかしか所蔵されてないことに気づいた。職員とボランティアは、より多くの図書をアクセシブルにすることに取り組んでいたが、毎年ほんの一握りのタイトルしかアクセシブルにすることができず、成果は限られていた。 部外者としてこのことに気づいた(自らも全盲である)カーシャは、それがまさに、アメリカ合衆国における、これまでのアクセシブルな図書の制作プロセスを示す縮図であることを理解した。出版社が図書を制作し、その一部のアクセシブル版を、非営利機関と図書館が制作する。量をこなすのは不可能である。カーシャは、これを実感できる例として、オーディオブックを